(ツイッターのスクリーンショット)

 ウクライナのスポーツ選手3人がロシア軍の砲火で亡くなった。複数のメディアの報道で分かった。そのうち、ウクライナのバイアスロン界のスター、エフゲニー・マリシェフが19歳の若さで戦場で戦死した。

 ウクライナ国営通信社「ウクルインフォルム」によると、2002年生まれのマリシェフは、バイアスロンのウクライナ代表チームの若き新星で、2年前にスポーツのキャリアを一時中止して軍隊に入隊していたという。除隊後の訓練再開を希望し、イタリアで開催されるミラノ・コルティナダンペッツォの2026年冬季五輪に挑戦する予定だった。

 しかし、不幸にもロシアの侵略戦争が勃発し、ハリコフでロシアの侵攻と戦っていたマレシェフが所属する軍は、ロシアの激しい砲火を浴びて戦死した。彼はオリンピックの夢を永遠に叶えなくなった。

 ウクライナのバイアスロン連盟は1日の声明で、「マリシェフ選手は逝去した。2年前にキャリアを中断し、今はもう自分の夢を叶えることができなくなった。彼の家族、友人、そして親戚へ、深い哀悼の意を表す。英雄として永遠に記憶する」と述べた。

 国際プロサッカー選手会(FIFPro)が1日、2人のウクライナ人選手が死亡したことを明らかにした。一人は、ウクライナ戦車隊に入隊したヴィタリー・サピロ(21)がキエフで殉国した。もう一人は、ドミトロ・マルティネンコ(25)で、住んでいたアパートが爆撃され、母親と一緒に亡くなった。

(翻訳・徳永木里子)