ロシア中央軍管区第41連合軍副司令官アンドレイ・スコヴェツキー少将(ツイッターより)

 このほど「ロシア中央軍管区第41連合軍副司令官アンドレイ・スコヴェツキー少将(Andrei Sukhovetskiy)が、ウクライナ軍に射殺された」と伝えられた。これはロシア軍にとって大きな損失であり、ウクライナ侵攻の大きなマイナス要因になると考えられる。

 このニュースはウクライナ軍から発表されたもので、ロシア軍からの公式発表はないが、複数の情報筋がスコヴェツキー氏の戦死を確認したとのこと。
英国の検証サイト「ベリングキャット(Belling Cat)」のエグゼクティブ・ディレクター、クリスト・グロゼフ氏(Christo Grozev)は、スコヴェツキー少将の訃報をツイートし「もし証明されれば、ロシア軍にとって大きなマイナス要因となるだろう」と付け加えた。

 ラジオ・フリー・ヨーロッパの記者、マーク・クルトフ氏(Mark Krutov)は、情報筋でロシア軍に確認を求めたところ、スコヴェツキー少将が死亡したとの確かな情報を得た。

 クルトフ氏は、スコヴェツキー少将が表彰された14の賞も公開した。それにより、同少将がシリア、チェチェン、クリミア、アブハジアでの戦争に参戦し、度々ロシア軍功労者として表彰を受けていたことが明らかになった。

 ロシアパラシュート隊協会とその報道官は同少将を称えるメッセージを送った。ロシアのメディアも「私たちの友人であるスコヴェツキー少将がウクライナで特殊作戦中に死亡したとの悲報に接し、深い悲しみを覚えています」と同少将の戦友の哀れみの意を示す文章を伝え、彼の家族に対し深い哀悼の意を表した。

(翻訳・徳永木里子)