アメリカのトランプ大統領(Wikimedia Commons / Michael Vadon CC BY-SA 4.0

 米国の前首席戦略官バノン氏は11日、アメリカのトランプ大統領が中国の国家独占資本主義に対抗し、脆弱な民間人を保護するため、世界的な革命を開始したと明らかにした。  

 バノン氏は当日、米・メキシコ国境でFOXテレビのインタビューに応じ、米中貿易戦争、米国・メキシコ・カナダ協定、民主党のトランプ大統領に対するボイコットなど、多数のテーマについて議論した。米国・メキシコ・カナダ協定について、バノン氏は「トランプ大統領はよくできている。彼の協定内容は参加国を満足させ、中国(中国共産党)がメキシコを通じて行なっていた中継貿易を阻止した。メキシコの穴を開けて貿易をするのを阻止した」と賞賛した。この合意は人々にも農民にも良いものだ。  

 バノン氏は、米国・メキシコ・カナダ協定以外にも、米国と日本、韓国、欧州連合の間でなされた協定も中国(中共)の世界地図上の地政学的な地位を調整するものだと述べた。一方、欧州、日本、カナダ、メキシコなどの民主国家は、トランプ大統領が中国の国家独占資本主義を変えるという立場が確固としていることを認識している。  

 バノン氏は、中国共産党の独占資本主義に対抗するために味方があるかどうかを問うと、同盟国だけでなく世界的な革命を展開したと答えた。  

 バノン氏は、「彼は本当にこのことに世界的な革命を起こした。庶民(little guy)を支持するポピュリズムと民族主義者たちの運動だ」と述べた。  

 その例として、イタリアのマッテオ・サルヴィーニ副首相兼内務相、英国のジョンソン首相、フランスのマリーヌ・ル・ペン欧州議会議員、ブラジルのジャイール・ボルソナーロ大統領などが、トランプ大統領の盟友だと挙げた。彼らは、中国共産党が攪乱工作を行い、トランプ大統領の親しい盟友であるジャイール・ボルソナーロを買収することを望まない。  

 バノン氏は、これらの盟友はトランプ大統領が一般の人々を保護し、その国の労働者を保護し、移民問題に関連する法規に基づいていることを理解していると指摘した。これはすでに世界の注目を集め始めている。  

 トランプ大統領は2月5日、任期中に2回目の一般教書演説を行った。ベネズエラの社会主義政策の失敗を取り上げ、米国が永遠に社会主義国家にはならないと誓った。

(翻訳・柳生和樹)