在ウクライナ中国大使館(Wadco2, CC BY-SA 4.0 , via Wikimedia Commons)

 中国人の女子留学生がこのほど、在ウクライナ中国大使館との通話録音を公開し、まったく支援されないことを明らかにした。

 ウクライナに滞在している中国人の女子留学生が、現地の中国大使館に助けを求める録音がこのほど、中国のソーシャルメディアで話題となっている。

 同学生は「心が折れそうだ。大使館に数え切れないほど電話をかけたのに、100回かけて1回だけ出てくれたが、電話に出た大使館の担当者に叱られて、電話を切られた。本当に怖くて国の助けが必要だ」と語った。

 大使館の担当者に、今の状況は比較的安全なので、自力で避難するようにと言われた同学生は、「つまり、全く(何の支援)措置もないだろう、自力で避難しろだなんて、国が常に私たちと共にいると、毎日ウェイボー(微博、Weibo)で投稿している人たちがどこにいるのか」と激怒した。「乗せてくれる車が全くない、自力でどうやって国境まで移動できるのか。大使館の支援はどこにあるのかわからない」

 大使館側からは、大規模に撤退する安全条件はないため、自力で国境に行くか、あるいは大使館が手配する撤退を待つなら、物資を買って待つかとになるが、時間は確定できず、戦局の事態次第だ、と言われた。同学生は「国の方針は自力で避難することだが、道中の安全は誰が責任を負うのか」と嘆いた。結局、彼女は何の助けも得られなかった。

(翻訳・徳永木里子)