韓国を訪問する彭麗媛氏(CC BY-SA 2.0 via flickr

 中国江蘇省徐州市で起きた「鎖でつながれた女」事件が国際的に大きな注目を集めている。多くの国の人権活動家が、国連教育科学文化機関(ユネスコ)に、中国のファーストレディである彭麗媛氏の「女子と女性の教育促進特使」の称号を取り消すよう求める公開書簡に署名した。

 ラジオ・フリー・アジア(RFA)の報道によると、多くの国から45人の人権活動家が25日、公開書簡に署名し、ユネスコのオードレ・アズレ事務局長に送った。

 記事は、署名活動の発起人で中国上海の同済大学(どうさいだいがく)の邱家軍元准教授の発言を引用し、彭氏は完全に職務を怠り、女性特使の称号に全くふさわしくないと述べた。また、彭氏はこれまで女性や子供のために発言していたかどうかを疑問視した。発言したことがあれば公開すべき、なければ、国連女性特使の座に座る資格があるのかと問いかけたという。

 最初の署名者リストと公開書簡が、3月5日の中国共産党の両会「全国人民代表大会(全人代)と中国人民政治協商会議(政協)」の開幕時に、フランス・パリのユネスコ、スイス・ジュネーブの国連人権理事会、および全人代、政協、婦女連合会(中国で唯一の公式な全国婦女組合連合)、国際人権機構に送られると、邱氏は述べた。同公開書簡は、中国語、英語、フランス語などの多言語に訳されているとし、これを機に国際的にもっと注目されることを望んでいると同氏が語った。

(翻訳・徳永木里子)