首に鎖つながれた母親(ネットより)

 中国江蘇省徐州市豊県董集村の「首に鎖つながれた母親」事件の動画が拡散された1月下旬以降から今月20日まで、すでに1ヶ月を超えた。世界中から注目される中、彼女の体にぶら下がっている鍵は開かれないばかりか、行方不明になってしまった。また、董集村とその周辺の村は完全に封鎖され、外界は中の様子を知る由もない。

 精神病院に送られた「首に鎖つながれた母親」について、女性の集団人身売買の疑惑を最初に追ったネットユーザー「驕傲(きょうごう)少女」は20日、「ついに情報を入手した。豊県精神病院の誰もが彼女の居場所を知らない!」と明らかにした。

 ネットユーザーが投稿した豊県董集村で撮影された写真には、董集村とその周辺の村が高い鉄板で封鎖されている様子が映っている。村の入り口には「防疫」の名目で検問所が設けられ、誰も通れないようになっていた。

(ネットより)

 大陸メディア「風芒」の記者が董集村を訪問しようとしたが、阻まれた。記者は動画の中で今回の訪問体験を語った。「村の入り口の検問所にいた男は、村の誰かが迎えに出て来ないと中に入れないと言った。しかし、村からパトカーが出たり入ったりしているのを見た」

 江蘇省が設置した調査チームは、真実を突き止めるためではなく、ニュースを封印するためだと「驕傲少女」は考えている。

(翻訳・藍彧)