北京冬季五輪が20日に閉幕した。米メディアは北京五輪を「最初から最後まで、地政学的緊張に悩まされ、新型コロナウイルス(中共ウイルス、SARS-CoV-2)の流行で厳しく制限され、ドーピング疑惑などで非難された」と表現した。
また、中国共産党(以下、中共)がウイグル人、チベット人、民主と自由のために戦う香港人、そして「真・善・忍」という信念を堅持する一般国民に対して行った人権侵害のため、北京五輪が国際社会から広くボイコットされたと報じられた。同時に、中共による台湾、インド、ベトナムなど近隣諸国への脅迫も国際社会の注目を集めている。
米ケーブルテレビ放送局ホーム・ボックス・オフィス(HBO)の有名なトークショー司会者、ビル・マー氏は18日、番組「リアル・タイム・ウィズ・ビル・マー」で、「五輪はスポーツの祭典と銘打たれているが、今回の競技は、どの国の政体が一番最高かと宣伝する代理戦争になっている」と発言した。「もし中共の政体が確かに多くの重要なところで私たちより優れているなら、問題はないだが、問題はそうではないのだ」
マー氏はまた、中共が米国の知的財産と企業機密を盗み、新疆ウイグル自治区、香港で犯した人権犯罪と台湾に対する脅威で、中共が邪悪であることを表明した。
最後に、マーティン・ルーサー・キング牧師の名言「どんな場所にある不正も、あらゆる場所の公正への脅威である」を引用し、「国際社会は中共がやっていることを黙認すれば、無責任であり、世界の他の場所にも危害を及ぼすだろう」と、同氏が述べた。
米中関係の専門家である、アジア協会米中関係センターのオービル・シェル所長は20日、ニューヨーク・タイムズ紙とのインタビューで、残念ながら「嘆く以外に、何も言えないだろう。開放的で良好なスポーツマンシップと多国籍団結を促進するための荘厳な盛事は、綿密に監視され、偽った盛事の姿品になったしまった」と語った。
(翻訳・徳永木里子)