カナダの公立研究機関は10日(米東部時間)、世界24カ国におけるスマートフォン依存症のランキングを公開した。1位は中国、2位はサウジアラビア、日本は15位となった。
同研究は、カナダの公立研究機関であるマギル大学の研究者が行ったもので、学術誌「Computers in Human Behavior(人間の行動におけるコンピュータ)」に掲載された。
同大学の研究者は、世界24カ国の約34,000人の参加者から、2014年から2020年までのスマートフォンの使用データを収集した。参加者の年齢は15歳から35歳まで、全体の平均年齢は28.8歳、大半は女性(60%)である。
研究者は、各国のスマートフォンの使用状況について、10点から60点までの点数をつけた。中国は60点満点中36点で最高位にランクされた。2位はサウジアラビア、3位はマレーシア、日本は15位、アメリカは18位、フランスとドイツは最後の2カ国としてランキングインした。
同研究チームは、過去に発表された81項目の10代と20代の若者のスマートフォン使用状況に関する研究を調べた。その結果、世界各地でスマートフォンの使用が増加しており、若者にとって「心理的な影響」をもたらす可能性があることが分かった。
スマートフォンの普及に伴い、子供が初めて携帯電話を手に入る平均年齢が10歳で、若者のスマートフォン依存が進んでいる。
韓国の大学の研究によると、スマートフォンへの依存が10代の若者の脳に影響を与える可能性があることが明らかになった。その結果、スマートフォンに依存している10代は、うつ病や不安障害などの精神疾患を患う可能性が高いことが分かった。
24カ国のスマートフォン依存症ランキング
1. 中国
2. サウジアラビア
3. マレーシア
4. ブラジル
5. 韓国
6. イラン
7. カナダ
8. トルコ
9. エジプト
10. ネパール
11. イタリア
12. オーストラリア
13. イスラエル
14. セルビア
15. 日本
16. イギリス
17. インド
18. 米国
19. ルーマニア
20. ナイジェリア
21. ベルギー
22. スイス
23. フランス
24. ドイツ
(翻訳・徳永木里子)