中国では、人口1,000万人の都市中心部では高齢化が進み、住宅資源の取得困難や生活コストが高いなどの要因により、若者が郊外に移住している。
中国各地における、2020年の人口分布を記した2021年の統計年鑑を相次いで発表した。統計年鑑によると、重慶市渝中区、北京市東城区と西城区、蘇州市姑蘇区、成都市錦江区などの地域では2020年に自然人口増加がマイナスに伸びているという。
中国紙21世紀ビジネスヘラルド12日の報道によると、人口1,000万人規模の都市では、中心部の住宅、教育、医療、交通などの資源取得のプレッシャーが大きいという。生活コストの高さと相まって、多くの都市中心部では人口自然増加率がマイナスに伸びる一方で、郊外の人口自然増加率が大幅に上昇し、若年層の郊外への移住する傾向が明らかになった。
同紙が引用したシンクタンク、21世紀経済研究院の分析によると、1000万人都市への人口の継続的流入と若者が郊外への移住する傾向は変わらないという。
(翻訳・徳永木里子)