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 米国の諜報機関は、ロシアが今週ウクライナに侵入する可能性があると、外国メディアの報道で分かった。戦争が起こった場合、現地だけでなく、世界も影響を受ける。なぜなら、両国は穀物輸出国であるため、トウモロコシ、小麦、大麦、ひまわり油などの価格が大幅に上昇することになるだろう。

 ロシアは世界最大の小麦輸出国で、世界の生産量の10%、国際輸出量の20%を占めているというデータがある。ウクライナは世界5位の小麦輸出国で、10%のシェアを占め、トウモロコシの輸出シェアも10%を超え、ひまわり油や大麦も大量に管理している。

 報道によると、ロシア・ウクライナ紛争は、世界最大の小麦消費地でありながら、乾燥した気候と限られた水資源により輸入に頼っている中東・北アフリカ地域に大きな打撃を与えることになる。エジプトは小麦の主な輸入国で、穀物の60%をロシアから、30%近くをウクライナから輸入している。

 ウクライナの主要な穀物輸出国である中国は、より大きな影響を受ける可能性がある。中国は世界最大のトウモロコシ輸入国である。ウクライナのトウモロコシの30%が中国に輸出されている。

 ロシアとウクライナの紛争により、多くの国では食料価格が高騰するが、農林水産省によると、日本の主要農産物のうちウクライナからの輸入は5%に過ぎず、日本はそれほど影響を受けないとしている。

(翻訳・藍彧)