イメージ :CORA / PIXTA(ピクスタ)

 学校にこんな生徒がいます。一生懸命勉強し、先生の話を真面目に聞き、努力はするものの成績は良くならず、それどころか逆に悪くなる生徒もいます。様々な方法で試行錯誤を繰り返すうちに、自分は勉強に向いていないのではないかと考えるようになり、中には完全に勉強をあきらめる生徒もいます。

 アメリカテキサス大学のOnRampsプログラムのディレクターを務めるJulie Schellは、革新的な教育に力を注いでいる人物で、これまでに何千人もの大学院生や高校生と接触してきました。努力家であるにも関わらず成績が悪い学生達のことを考えると、なんとかならないものかと考え、眠れない日々が続きました。

 そしてついに、Julieは1年以上をかけて、画期的な解決方法を見つけ出しました。 「私も含めて、多くの人の勉強法は間違っている可能性がある。さらに残念なのは、ほとんどの生徒は自分の勉強法があまり良い方法ではないことを知らず、友達、両親、或いは先生でさえも、このことを知りませんでした。」

 徹底的に調査・研究した結果、Julieは、教師と生徒により効果的な学習方法を見出し、推奨するのが「検索練習」です。

 以下は彼女がブログでシェアした内容です。

 「検索練習」はとても簡単です。専門家によると、検索練習は「繰り返し読んだり、聞いたりするのではなく、脳内の情報を思い出す」という学習法です。この方法は、ほとんどの人の勉強法と根本的な違いがあります。

 ある組織が「検索練習」について研究した結果、生徒が試験の前に頭の中で学んだことを繰り返し(間隔を置いて)思い出すことの方が、マークしたポイントを何度も読むことより効果的であることが実証されました。

 「検索練習」は自分自身を実際にテストすることであり、カードにポイントを書き、裏の答えを見ることではありません。いいえ!「検索練習」は絶対にそうしてはいけません。カードを作りますが、カードの裏の答えを考えずに、直接見ないで、できるだけ思い出すようにしてください。

 勉強した内容を覚えたいなら、ただ繰り返して覚えるのではなく、思い出すことを自分自身にテストしましょう。できれば、難易度を上げるとより効果的です。

(翻訳・篤修)