あるネットユーザーが1月26日に、SNSに投稿した動画が話題になった。

 同ネットユーザーは江蘇省徐州市豊県を訪れ、冬に薄い服を着たまま鎖でぼろ部屋につながれている女性の姿を撮影した。さらに驚いたことに、この女性は20年以上も首が鎖につながれていた。8人の子供を出産させられていたのだ。

 同動画のコメント欄で、この女性が初めて嫁いできた時、学歴があり、英語も話せていた。夫の董氏に家庭内暴力をふるわれて、精神がおかしくなった。不従順な時は歯を抜かれたこともあると暴露したネットユーザーがいた。

 多くのネットユーザーは、この女性の夫が人身売買などの問題に関与しており、女性の首に犬の鎖を使い、極めて悪質で、虐待している疑いがあると述べた。

 このニュースが世論の焦点となっているため、当局はすぐに関連する議論の投稿を大量に削除し、「デマ」であると通知を出し、事実を払拭していた。

 同県の宣伝委員会の調査結果によると、動画の中の女性は徐州豊県歓口鎮出身で、董氏と1998年に結婚した。彼女には暴力的傾向があるため、一人部屋に住まわせたという。

 同県の宣伝委員会は1月30日、同女性は外で物乞いをしていたところ、董氏の父親(故人)に引き取られ、その後、董氏と一緒に暮らしているとし、「人身売買はない」と再び通知を出した。

 当局の払拭通知に対して、ネットユーザーは、「2016年から全面的な『2人っ子政策』を開始する前の2015年に、2人目の子供の出産は重い処罰を受けるはずなのに、董氏はなぜ 8人の子供を産めのか?また、この女性の精神疾患が、結婚前から存在していれば、精神患者は独立した民事行為の能力もないはずだ。それなら、董氏はこの女性との結婚、性的関係、及び彼女を劣悪な環境に監禁していることは、強姦罪に問われる可能性が高いし、地元の公安当局は責任を免れないのだ」と疑問を呈した。

 あるネットユーザーは、この女性が拉致されてこの地域に売られてきた高校生であることを明かした。 ネットユーザーによる画像の比較を詳しく分析したところ、四川省の李瑩という行方不明の女性が最もよく似ていることが判明した。今も、ネットユーザーはこのニュースを注目し続けている。

(翻訳・吉原木子)