蔡英文総統(president.gov.twより)

 台湾大陸委員会は25日、政府関係者を派遣しない「外交的ボイコット」を表明したが、台湾選手団は通常通り試合に参加する。

 ロイターの報道によると、台湾のアスリート4人はすでに北京冬季五輪に参加する資格を得たが、台湾政府は開幕式と閉幕式に関係者を派遣しない方針を固めた。試合に関連する事項は台湾オリンピック委員会が対応する。

 台湾政府の情報筋によると、これは中華民国行政院、教育部と大陸委員会からなる冬季五輪対応委員が下した決定である。冬季五輪は中国共産党にとって、国際社会に「一つの中国」思想を広め、台湾を侮辱するのに重要な舞台であると、台湾政府が考えているという。

 さらに、開幕式の各国選手団の出場順は、中国語の国名の画数で決められており、台湾選手団は香港の前に出場することになっている。台湾政府は、このことが「台湾が中国の一部である」ことを示す中国側の手配だと考えている。

(翻訳・北条)