(ツイッター動画のスクリーンショット)

 地中海沿岸国家が稀な大雪に見舞われ、トルコとギリシャが最も被害を受けた。数日続く大雪により現地の交通が麻痺し、航空便の欠航が相次ぎ、数千もの車両が立ち往生になった。

 トルコの最大都市イスタンブールの一部地区ではたった2日で積雪が80センチになり、ほぼ全市の交通が麻痺状態に陥った。道路上は乗り捨てられた車で埋め尽くされ、「自動車の墓」と化した。

 トルコとエーゲ海を隔てたギリシャも大雪に見舞われ、首都アテネの航空、道路交通が深刻な影響を受けた。気温は一夜にしてマイナス14度に下がるなど、極めてめずらしい。

 アテネ市中心では24日、数千の市民が車の中で一夜を過ごすことを余儀なくされ、中には10時間以上脱出できない人もいる。アテネの空港では多数欠航便やキャンセルが出ていた。ギリシャの一部地区では停電になり、学校と政府機関も26日まで休むことになった。

 ギリシャ政府によると、兵士が食べ物と水、毛布を立ち往生になった車両に届け、3500人を救助したという。

 報道では、アテネは過去20年間で6回の降雪のみで、今回の70センチの積雪量は過去の5、6倍以上だという。

(翻訳・北条)