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 北京冬季五輪が近づくと、中国共産党当局は、いわゆる「グリーン」五輪をアピールするために、人工的に天候を制御し、雨や雪を降らせ、嵐を追い払い、空を青くしようとしている。

 北京の人工降雨が、14億の中国人や、ミャンマー、インド、ネパールなどの近隣諸国に大きな影響を与え、国家主権と世界的責任の間に倫理的・気象学的緊張を生じさせるのではないかと疑問を呈している、と米紙ワシントン・ポストが24日に報じた。

 北京の大規模な人工降雨が、より大きな環境リスクをもたらすのではないかという懸念が高まっている。専門家によると、地域的な人工降雨がその先の地域に影響を与えるという証拠はまだないが、中国共産党ほど大規模かつ持続的に行っている国は今までほとんどないとのこと。また、人口降雨地域から数百マイル以内にいる中国の人々、さらに近隣諸国の人々が降水の変化の影響を受け、重要な降水を奪われる可能性もあると懸念している。

 人工降雨の専門家で、フィンランドのフィンランド気象研究所の気候研究プログラム・ディレクターのハンネレ・コルホネン教授はかつて、人口降雨について「世界にはX量の水がある。あるところで雲に雨を降らせたら、他のところには水がなくなるのではないか」と述べた。

(翻訳・徳永木里子)