(ツイッター動画のスクリーンショット)

 中国上海市の地下鉄15号線の祁安路(きあんろう)駅で22日、高齢の女性乗客が降車中にホームドアに挟まれた事故が起きた。政府関係者によると、同乗客は死亡したという。上海の地下鉄で乗客がホームドアに挟まれて死亡した事故は今回で2回目である。

 中国公式メディアの報道によると、22日午後4時半頃、15号線祁安路駅で高齢の女性乗客がホームドアに挟まれ、駅員に救出されて、病院に搬送された後、死亡した。事情に詳しいネットユーザーは、同乗客が電車から降りる際にホームドアに挟まれたまま無人運転の電車が発車したことを明らかにした。事故は22日に起こったが、公式メディアが報じたのは24日であり、発車による人への致死については触れられていない。

 監視カメラの映像には、赤い服を着た女性がホームドアに挟まれ、ホームの駅員が駆けつけてホームドアをこじ開けて彼女を助けようとする様子が映っている。ホームドアがこじ開けられたところで、同女性は突然画面から消えた。ネットユーザーの分析によると、当時は女性の足が電車のドアに挟まれていたため、電車の発車とともに引きずり込まれた。駅員が慌てて非常ブレーキを引きに行ったが、手遅れだった。

 2007年にも、上海の地下鉄で同様の事故が発生した。報道によると、2007年7月15日午後3時34分、地下鉄1号線のホームで、男性乗客が車両に駆け乗った際に、ホームドアと車両ドアの間に挟まれ、発車直後に線路に転落して即死した。

 北京市の地下鉄でも同じ事故が起きた。報道によると、2014年11月6日午後6時57時頃、北京地下鉄5号線恵新西街南口駅で、33歳の女性乗客が乗車中にホームドアと車両ドアの間に挟まり、発車後にホームから転落し、病院に搬送された後死亡したとのこと。

(翻訳・徳永木里子)