米国務省は21日、北京冬季五輪を控える中国当局が、法輪功学習者11人に最長8年の有罪判決を下したことを非難し、迫害を即時停止するよう求めた。
大紀元によると、国務省関係者は大紀元からの取材に電子メールで、「中国共産党は1999年から、中国発祥の精神修養法である法輪功やその平和的な学習者、信念の権利のために戦ってきた人権擁護者を根絶しようとしてきた」と述べ、「法輪功学習者に対する卑劣な虐待や不当な扱いを直ちに終わらせ、信仰を理由に投獄されている人々を釈放し、行方不明の学習者の所在を明らかにする」よう中国共産党に求めているという。
声明の中で言及された11人は、中国国内での新型コロナウイルス(中共ウイルス、SARS-CoV-2)の感染拡大の情報を大紀元に提供したとして、2020年7月から拘束されている。
11人のうち最も重い判決を言い渡されたのは北京在住の画家、許那さん(54歳)で、1月16日の裁判で8年の懲役刑と2万人民元(約35万9千円)の罰金を言い渡された。許那さんの夫の于宙さんは2008年の北京五輪前に拘束されたのち、拷問によって亡くなった。当時、中国共産党政権は五輪の安全を名目に、法輪功学習者に対し大規模な不法逮捕を行った。
法輪大法情報センターのリーバイ・ブラウデ事務局長は大紀元のインタビューで、「中国共産党は、オリンピック開幕の3週間前という世界の目が北京に注がれている時期に許さんに判決を下すことを選んだ」「まるで法輪功学習者を恣意的に投獄し、誰もそれを止めることができないと世界に見せつけているかのようだ。そんなことは決してあってはならない」と訴えた。
(翻訳編集・北条)