マグニツキー法を拡大するため、ハドソン研究所は、レッド・ノーティスの著者であるビル・ブラウダーを歓迎しました。(Hudson Institute, CC BY 2.0 , via Wikimedia Commons)

 米議員は18日、マグニツキー法に基づき、国際オリンピック委員会(IOC)の主要関係者に制裁を課す新法案を提案した。IOCが中国共産党(以下、中共)と共謀し、中国女子テニススター、彭帥(ほう・すい)選手の失踪を隠蔽し、北京五輪を順調に開催しようとしているからである。

 ボイス・オブ・アメリカによると、マイク・ギャラガー下院議員(共和党、ウィスコンシン州選出)は18日、IOCのバッハ会長をはじめとするオリンピック委員会の高官への制裁を求める「彭帥の自由を勝ち取る法案」の提出を発表した。

 法案を提出した理由を説明する際、ギャラガー氏は、IOCが昨年中共と共謀し、彭帥さんの失踪事件をめぐり広報上の危機を和らげ、北京冬季五輪を無事に開催するために、阻害するものを取り除いたと非難した。

 ギャラガー氏は、世界で最も重要なオーストラリアのテニストーナメントに彭帥さんが欠席したことは、彼女がまだ自由でないことを示していると語った。IOCが中共による深刻な人権侵害の隠蔽に手を貸していることを考えれば、北京冬季五輪のボイコットや代替地での開催を求めるだけでは不十分であり、今は、中共に加担するバッハ氏とオリンピック委員会幹部への制裁を課す時だ、と率直に述べた。

 米民主・共和両党が以前、中国の人権に関する多くの議案を審議・可決し、高い一致率を示したことについて同報道でも触れられている。

(翻訳・徳永木里子)