米国内で2月の北京冬季五輪の放送権を持つNBCテレビが、新型コロナウイルス（中共ウイルス、SARS-CoV-2）の感染拡大を受けて、実況担当のアナウンサーチームを現地に派遣しないことが現地時間19日で分かった。
NBCスポーツのコミュニケーション担当上級副社長のグレッグ・ヒューズ氏は、米紙USAトゥデーに、「新型コロナウイルス感染の懸念で、フィギュアスケートを含むオリンピック競技をコネチカット州スタンフォードのスタジオから中継を行う」と語った。フィギュアスケート、アルペンスキー、スノーボードなど人気競技に関してはギリギリまでアナウンサーを派遣する方向で調整を進めていたが、最終的に米国から中継する決定を下した。
USAトゥデーによると、NBCがスタンフォードから北京冬季五輪を取材する戦略は、昨年延期された2020年夏季東京五輪の取材と同じであるとのこと。
また、米国チームは今年の冬季五輪に参加するが、米国政府関係者は出席せず、バイデン大統領は先月、新疆ウイグル自治区などでの中国共産党の人権侵害に抗議するために北京冬季五輪の外交ボイコットを表明した。
ホワイトハウスのジェン・サキ報道官は、「私たちはアメリカのアスリートを100％サポートし、故郷で彼らを応援している。しかし、大々的な試合の宣伝をサポートすることはない。中国共産党が新疆ウイグル自治区で行っている凶悪な人権侵害を前にして、アメリカの外交官や公式代表はこの冬季五輪を通常通り扱うことはできないのだ」と述べた。
（翻訳・藍彧）