(ツイッター動画のスクリーンショット)

 冬季五輪の開幕を来月4日に控えた北京で、新型コロナウイルス(中共ウイルス、SARS-CoV-2)の感染例が相次いでいる。北京市は18日、新たに計3人の感染者を確認したと発表した。このうち2人(海淀区)は15日に変異株「オミクロン株」への感染が確認された女性の家族と同僚だが、別の1人(朝陽区)はPCR検査でデルタ株であることが判明。複数の経路で感染が起きている模様だ。

 感染した3人が住んでいる北京市海淀区と朝陽区はすでに封鎖された。北京の学生は全市が休校するという通知を受けた。

 ネットユーザーが投稿した動画には、18日に感染が確認された北京市海淀区と朝陽区の団地が封鎖され、団地に入れるが、出ることができなくなる。住民全員に対するPCR検査が実施されている様子が映っている。

 ネットユーザーは、朝陽区で新たに発生したデルタ株の感染経路が不明であるため、市中感染がすでに起きている可能性があると分析した。「朝陽区のPCR検査で陽性を示した感染者は、北京での出稼ぎ労働者であり、14日頃に風邪の症状が出て、17日にPCR検査を受け、18日朝に陽性という検査結果が出た。結局、この人は北京発の列車で足止めされた」

  コロナ禍の影響を受け、どうすることもできないネットユーザーたちは、その不満を投稿するしかなかった。

 「国は旧正月を直接取り消すことをお勧めする。役人は自分の官職を失わないことしか考えておらず、国民がどう生きるかには関心がないのだ。一年中これ(旧正月)だけを楽しみにしていたのに、それが不要不急でなければ北京を離れられないことになった。古代に売られた奴隷の扱いはこんなもんだっただろうか?」

 「旧正月が近づくにつれ、こんな特別な時期にスマホから(悪い)ニュースがでるのではないかと心配する。北京で働く人は大変だ、仕事が忙しいだけでなく、常にホラーボックスを開けるような気持ちでニュースを見なければならない」

(翻訳・徳永木里子)