武漢ウイルス研究所(Ureem2805, CC BY-SA 4.0 , via Wikimedia Commons)

 米スティーブンス工科大学(SIT)のジョージ・カルホーン教授はこのほど、新型コロナウイルス(中共ウイルス、SARS-CoV-2)の起源が中国の研究所にあるという説を裏付ける文章を米誌「フォーブス」で発表した。

 カルホーン氏は、中国の武漢ウイルス研究所がコウモリコロナウイルス研究をリードしていると初めて聞いた時、「偶然の一致」があまりにも明白だったため、同研究所がコロナの発生に関係しているに違いないと即座に気づいたという。

 カルホーン氏は、武漢で起きていることが世界に知れ渡ってから、「細部の焦点は実験室漏えい説に移った」と述べた。そして、過去数カ月の間に、ネット上ではマット・リドレー氏とアリーナ・チャン氏の共著『ウイルス』という本が話題になっている。著者は、「人獣共通感染症」と「実験室からの漏えい」という2つの説を誠実かつ公正に比較した結果、ますます「実験室からの漏えい」に天秤が傾いていると、カルホーン氏が考えた。

 ウイルスが中国の研究所から来たことを確信させたもう一つの理由は、中国共産党の行為であり、「彼らが何か恐ろしいものを隠しているようだ」とカルホーン氏が述べた。世界中に甚大な被害をもたらしたことを考えると、中国共産党がウイルスの起源について国際社会との協力を拒んだ理由を、いわゆる国家の誇りでは、全く説明がつかないと主張した。

 コロナ流行時の世界保健機関(WHO)の役割について、カルホーン氏は、WHOが国連の「すべての機能不全」を集約しいると考えている。「ダメージを与えずにメンバー間のコンセンサスを見つけるのは難しい。善意を持っているが、うまく機能していない」

 現在世界中で多くの人々が中共やWHOに補償を求めているが、成功の可能性はほとんどないと考えた。「それは巨大な政治交渉の切り札になるだろうが、人々は実際に補償を得る可能性はほぼない」と語った。

(翻訳・徳永木里子)