2022年北京冬季五輪を控え、中国共産党政権は北京市民に対し、新たな規定を発表した。北京市民は五輪関係の交通事故を見ても手伝おうとしてはいけないという。
1月9日、北京市交通管理局は、北京市民は交通事故に遭った冬季五輪の車両あるいは乗客に関わってはならず、専門スタッフが来るまで待たなければならないという規定を発表した。
冬季五輪に参加するアスリート、報道関係者やスタッフは、大会終了まで隔離された環境にいることになる。この環境は「バブル」と呼ばれ、交通事故とかで五輪関係者に関わったら、「バブル」を崩壊させることになるわけだ。
「バブル」戦略も中国当局の「ゼロコロナ政策」の一環である。つまり、ウイルス感染防止は何よりも最優先事項である。
バブル内の全ての人はワクチン接種を完了もしくは21日の隔離が必須で、随時マスクの着用、毎日PCR検査を受ける必要がある。
さらに、地元の人と関わらないように、五輪関係者のために考え出された専用ルートがあり、高速鉄道路線、サービスセンター、通路や待合エリアなどが含まれる。
冬季五輪は2都市で行われるため、五輪関係者は最高時速350キロの高速鉄道で行き来することができる。
近頃、北京に近い港都市天津でもクラスターが発生し、天津市では中国本土初のオミクロン感染例が確認された。北京疾病予防管理センターは2都市間の移動を控えるよう呼びかけているが、冬季五輪が感染状況に影響されず予期通り開催できるかはまだ予測できない。
(翻訳・北条)