(看中国/Vision Times Japan)

 新型コロナウイルス(中共ウイルス、SARS-CoV-2)が発生し、世界中に拡散して以来、その拡散と5G(第5世代移動通信システム)との関連性が議論され続けてきた。

 米「臨床・トランスレーショナル研究誌(Journal of Clinical and Translational Research)」に2021年9月29日付で発表されたベバリー・ルービック(Beverly Rubik)氏とロバート・ブラウン(Robert R. Brown)氏の研究論文において、新型コロナウイルスと無線通信放射線(WCR)技術を使用する5Gの関連性が研究された。ルービック氏らによると、新型コロナウイルス感染症に関する公共医療政策はウイルスだけを注目しており、感染拡大を助長する環境的要因を無視したという。

 同論文によれば、中国湖北省武漢市で2019年10月31日に5Gサービスを提供開始してからまもなく、12月に新型コロナウイルス感染症が発生した。その後、イタリア北部、韓国、アメリカの南カリフォニア州、ニューヨーク市とシアトル市などの都市でも、5Gサービスの提供とともに、新型コロナウイルス感染症の流行が相次いだ。

 アメリカの新型コロナウイルス感染症の第一波の流行において、5Gインフラのない都市と州に比べ、5Gインフラが整備された都市と州の方が、新型コロナウイルス感染症の発症率と死亡率が著しく高くなっている。

 2020年5月、ベラルーシの研究者であるウラジーミル・モルダチェフ(Vladimir Mordachev)氏は、世界31カ国において、高周波放射線の強度と新型コロナウイルス感染症による死亡率との間には相関関係があることを発見した。ルービック氏らによれば、WCRと新型コロナウイルス感染症が似たような方法で人体に影響しているという。

 WCRも新型コロナウイルスも、曝露により、「赤血球に悪影響を与え、ヘモグロビン濃度を低下させる」可能性があるという。これは新型コロナウイルス感染者が低酸素症を発症する原因である。また、酸化ストレスはWCRと新型コロナウイルス感染症が誘発する細胞障害の病態生理的な主因である。低レベルのWCRおよび新型コロナウイルスへの曝露は、いずれも免疫系の崩壊につながり、循環器系と心臓に直接的または間接的に影響を及ぼす可能性がある。ルービック氏らは、WCRが新型コロナウイルスの「初期の広がりと重症化に寄与した可能性がある」と推測した。

 ルービック氏らはまた、世界中に広がった新型コロナウイルスの最初の「ホットスポット」は、おそらく空の旅によって種をまかれ、地域によっては5Gの導入と関連していたのではないかと推測した。しかし、感染症がこれらの地域で定着し、感染が拡大すると、WCRへの曝露が少ない近隣の地域へも容易に広がる。予想通り、第二波と第三波の感染は、WCRの有無にかかわらず、すべての人に広く拡散した。

 ルービック氏らは、WCRを潜在的な「有毒環境ストレス要因」とみなし、すべての患者および一般人のWCR曝露を減らすよう呼びかけた。

(翻訳・常夏)