イーサン・ガットマン氏と『臓器収奪―消える人々』(看中国合成写真、Simon Gross, CC BY-SA 4.0 , via Wikimedia Commons 移植ツーリズムを考える会より)

 『臓器収奪―消える人々』が25日より販売される。アメリカ人ジャーナリストのイーサン・ガットマン(Ethan Gutmann)氏が7年の歳月を費やして世界各地に居住する中国大陸からの逃亡者(被害者・加害者を含む)100名以上の証言をもとに、中国の生体臓器移植ビジネスを暴いて2014年に発行した一冊。同氏は中国専門のアナリスト、人権問題の調査者、共産主義犠牲者記念財団(VOC)中国研究の上席研究員で、2017年のノーベル平和賞候補者でもある。

 同著を和訳した鶴田ゆかり氏は英和翻訳のプロ(1998~2008年英国通訳者翻訳者協会(ITI)正会員)、2016年秋より中国での臓器移植濫用停止ETAC国際ネットワークの日本担当である。

(翻訳・北条)

【内容紹介】

 無実の人々(ウイグル人、法輪功 etc.)から臓器を摘出し殺害。100名以上の証言をもとに非人道的行為を暴く戦慄のノンフィクション、ついに刊行!

 中国の生体臓器移植ビジネスの背後にある、収容所と処刑所のつながりを告発する問題作。なぜ中国共産党首脳部はこんな残酷な医療制度を奨励したのか?

 この謎に迫るため、中国分析のベテランジャーナリスト、イーサン・ガットマンは、手術台上での囚人の殺害に関与した警察幹部や医師らへのインタビューをはじめ、当局から反体制とみなされる法輪功、チベット人、ウイグル人のコミュニティに深く入り込み、抵抗のドラマや裏切り、救われた瞬間などを丹念に聞き出していく――。美談ばかりが強調される臓器移植問題に関して、人体が部品化されていく闇の工程に光をあてることで、真の人道支援を訴える一冊。

(移植ツーリズムを考える会より)