中国陝西省西安市の市民(ツイッター動画のスクリーンショット)

 中国陝西省西安市は、2021年12月23日にロックダウンを始め、27日から封鎖をさらに強化し、市民の生活に深刻な影響を与えた。当局の人道なしの対策・対応で、怒りの声がネット上で多く上がっている。

 現地当局は「物資は十分だ」と宣伝しているが、多くの市民はネット上で「お腹が空いた」「野菜が買えない」「ネット上で注文しいても届かない」などの助けを求める声が際限なく続いている。

 あるネットユーザーが9日にSNSに動画を投稿した。動画の中で、西安市のある男性は、「私は西安市の楊海です。ここは17日間も封鎖されている。今日ここで、西安市大寨路(だいさいろ)恒大城の数万人の市民のために発言している」と述べた。

 「(スマホの中の写真をカメラに向け)みなさん見てみろ、ここは西安市大寨路恒大城だ。集合住宅の入り口のドアをすべて針金で固定され、個々の住民の玄関ドアに封印シールを貼られた。ほとんどの住民は生活物資を蓄えていなくて、中には何も届かない状態になっている。数万人の西安市民を餓死させるつもりなのか?大寨市の防疫担当は誰なのか?国民をこのように扱うのか?」と、同男性は怒って言った。

 男性はさらに、「(スマホのチャット記録をカメラに向け)これを見て!これは大寨路の住民から受け取ったショットメッセージとチャット記録のスクリーンショットだ。生活物質をちゃんと供給せず、毎日このような(封鎖する)ことばっかりやっている。一体何をしたいのか?市民への物資供給を確実にやっているのか?毎日、ドアを針金で固定し、溶接して閉じ込めることばっかりやって、物資が中に届かない。一体何をやっているのか?防疫を成功させるために、これらの人たちを全部餓死させるつもりなのか?大寨道恒大城で数万人もの住民の叫び声が聞こえないのか?西安の防疫スタッフら、これらの声が聞こえないのか?今日、ここで2分間の動画で今の現状を発信する。ブロックするならすればよい。何も恐れない。このような防疫措置は、国民を家畜として絶対的かつ過度に扱っているのだ」と述べた。

 ツイッターでも、コメントが殺到した。

 「『国民を家畜のように扱っている』、その通りだ。中国人はよく『自由は食事にあらず』と言うが、自由がなければ食べ物もない。自由と人権がないところだ!中国共産党はすでに中国を豚小屋に変えている」

 「西安市民は顔を真っ赤にして怒っている! 2020から2021にかけての武漢市の防疫措置に匹敵する、『ゼロコロナ』対策は、すでに人々のドアを針金で固定し、封印シールで封じるまで恐ろしい程度までやっている。餓死させるつもりか?『どうせ死ぬんだから、もう怖くない』と思っているようだ。この西安体制の反対者、楊海さんに私は『いいね!』する」

(翻訳・徳永木里子)