フランスのエマニュエル・マクロン大統領(Kremlin.ru, CC BY 4.0, via Wikimedia Commons)

 フランスでは、新型コロナウイルス(中共ウイルス、SARS-CoV-2)の流行が急拡大している。5日には新規感染者数が初めて33万人を超え、1日の感染者数としては欧州諸国で最多となった。エマニュエル・マクロン大統領はワクチン未接種者への失言で批判を浴びている。

 フランスでは5日、新規感染者が332,252人に急増し、246人が死亡。現在、フランス国内の重症感染者数は約3,695人、入院感染者数は2万人超え、2021年5月下旬以降の最多となっている。仏政府は、今後数日から数週間のうちに感染者の確認が急増する見込みとした。

 フランスの海外領土であるグアドループ、仏領ギアナ、マヨット島、サン・バルテルミー島、サン・マルタン島などで、公衆衛生の緊急事態が同日に宣言された。

 マクロン大統領は4日、仏紙「ル・パリジャン」のインタビューで、「ワクチン未接種者らに何らかの措置を打たねば」と語った。また、「私は(未接種者を)刑務所に送ったりはしないが、1月15日からレストランに行けなくなると、彼らに伝える必要がある。そして、お酒を飲みに行くのも、カフェでコーヒーを飲むのも、劇場も映画館も行けなくなくなる」と述べた。

 マクロン氏の発言はフランス中に衝撃を与え、国会議員らは一斉に、マクロン氏が何百万人もの人々の人権を踏みにじり、自由を損なっていると非難した。

(翻訳・徳永木里子)