海花島(写真/ WeChatパブリックアカウント/ 抱琴堂より)

 「中国の最も醜い建築物TOP10」の1位にランキングインした恒大集団の海南島建築「海花島」は12月30日、海南省当局から10日以内に取壊すよう命じられた。

 海南省儋州市(たんしゅうし)総合行政法執行局が2021年12月30日に発表した行政処罰決定書によると、恒大集団の「海花島」が法律に違反して取得した計画許可証が取り消されたという。「海花島」の住宅39棟は10日以内、つまり1月10日までに取り壊さなければならず、その期限を守らなければ、その後は強制的に撤去される。

 儋州市はA4サイズの公文書1枚で、価値53.5億元(約970億円)の未完成の建物を廃墟にさせてしまったと、冗談のような話であると言う部外者がいた。

 中国メディアによると、海花島は人工島で、恒大集団は1600億元(約2.9兆円)を投じて世界最大の海島観光リゾートを建設し、2013年から海を埋め立て始めていたという。2017年に一部完成したが、中国当局の規制に見舞われ、総額2.15億元(約39億円)の罰金を課された。2020年半ば、海花島の建物は、環境問題を理由に当局から販売停止を命じられていた。

(翻訳・藍彧)