(看中国/Vision Times Japan)

 台湾は米中対決の最前線に立っていても、自分を守れることから、米中とも台湾に深く依存していることに気づかされたと、ロイター27日の記事で指摘した。

 ロイターは27日、「台湾の半導体チップ産業はすでに米中対決の最前線となっている」と題する記事で、台湾を大々的に取り上げた。半導体チップ業界の巨人であるTSMCが最先端の半導体の製造を独占し、現在及び将来の最先端のデジタル機器や兵器に不可欠な技術を習得していると言った。業界の推定によると、TSMCは世界の先端ウェハー(注)生産の9割以上を占めている。

 最近、複数の専門家のコメントにより、米中の緊張が高まる中、双方は台湾に深く依存していることに気づいた。米政府にとって、強大化する中国共産党政権がTSMCのウェハー工場を占拠すれば、米国の軍事と技術の指導的地位を脅かすことになる。

 中国共産党政権が台湾に侵略する場合、これらの貴重なウェハー工場を無傷に奪取することは保証できない。これらの工場は戦争によって潰されるの可能性がある。また、半導体チップ工場が中国共産党に接収管理されても、世界のサプライチェーンが遮断されることはほぼ間違いない。

注:ウェハーとは、ICチップ(半導体集積回路)の材料となる、半導体物質の結晶でできた円形の薄い板。

(翻訳・徳永木里子)