ナショナルホッケーリーグ(NHL)とナショナルホッケーリーグ選手協会(NHLPA)は、感染状況を懸念して来年2月の北京冬季五輪にアイスホッケー選手を派遣しないことで合意したと、複数の米国メディアが22日に報じた。
北京五輪組織委員会によると、冬季五輪期間中に選手が陽性と判定された場合、少なくとも21日間の隔離が義務付けられるという。長期間の隔離はホッケー選手にとって大きい懸念とされており、中国での長期滞在を強いられれば、2月の試合やトレーニング、給与の受け取りに支障をきたす可能性があるのだ。
米パシフィック大学のジュールズ・ボイコフ教授(政治学)は、ボイス・オブ・アメリカに対し、米国のアイスホッケー選手が北京五輪に参加しない場合、大会全体の質や視聴率に影響を及ぼす可能性があると語った。
「ホッケー選手は冬季オリンピックの目玉であり、彼らは人々を惹きつけ、視聴率を上げられる。NHL選手がオリンピックを必要としている以上に、オリンピックがNHL選手を必要としている」
感染状況を懸念するという理由で、今後、より多くの国やプロスポーツ組織が北京五輪の参加を取りやめるかどうかは不明である。
(翻訳・吉原木子)