中国のRCC瑞達恒傘下の建設業向け情報ポータルサイト「暢言網」が主催する恒例の「中国の最も醜い建築物TOP10」は16日、北京で開催され、ランキング建築物と順位が発表された。
1位、恒大集団の海南建築プロジェクト「海花島」。
海花島にはヨーロッパ式建築群だけでなく、中国風の建築や貝の形などを模した復数の施設がある。審査員によると、海花島建築群の建築様式は乱雑怪奇で、資本の恣意性を示し、仰々しくキッチュな文化・観光建築の典型例であるという。
所在地:海南省儋州市(だんしゅうし)
2位、蘇州湾文化センター
フローティングベルトというコンセプトが、機能を伴わない超大型の形状に付随しており、形状が尊大で無駄が多い。
所在地:江蘇省蘇州市
3位、弘陽広場(ホンヤン・プラザ)
全体が退屈な単一外観で多様な機能をカバーし、超大型の建築物の塊、都市の視覚環境に危害を及ぼす。
所在地:山東省済南市
4位、維景国際ホテル
建築の改修は当初の設計上の欠陥を是正できず、ますます醜くなり、首都東大門の都市イメージを損なう。
所在地:北京
5位、一汽紅旗創新ビル
全体のデザインコンセプトが、ピクトリアリズムという形式的で、デザインボキャブラリーが相反しているため、「革新的」というイメージに影響を及ぼしている。
場所:吉林省長春市
6位、アリババ華南運営センター
非論理的なボリュームカット、粗雑なアプローチ、不適切なプロポーション。
所在地:広東省広州市
7位、G 60科創雲廊
本館の凡庸なデザインをごまかすために、虚飾と無駄な誇張を駆使して、やみくもに都市のスペクタクルを追求していること。
所在地:上海市松江区
8位、大王山朗豪ホテル
わざとらしく奇をてらい、コストをかけただけで、合理的ではなく、美しくない。
所在地:湖南省長沙市
9位、中国建築科学技術館
「種」の形を象形文字的に模倣したデザインは、現代の建築・技術というテーマの表現から逸脱しており、奇想天外なものである。
所在地:湖北省武漢市
10位、長慶路堤河橋(龍鳳橋)
形が低俗で、技術も稚拙で、蛇足(だぞく)だ。現代の橋梁構造の基本的な論理と美意識に反している。
所在地:河南省濮陽市
評論家の何旭(か・きょく)氏は希望之声に対して、「例年の醜い建築物ランキング比べ。今年は政治との関わりが深いものとなった。アリババや恒大傘下の建築が今回否定的な評価を受けたのは、これらのグループが中国共産党に規制され、塀が倒れようとすると皆が押すという局面を呈している。例えば、アリババの華南運営センターは、200票強の得票でありながらトップ10に入るなど、他の建築物に比べて目を引くものが少ないようだが、これは審査員が北京政府の世論に沿った選考をしようとした可能性があることを反映しているのかもしれない」」と語った。
(翻訳・吉原木子)