9日夜、NBCのゴールデンタイムで放送された五輪の新CMは、中国の問題に焦点を当てた。
同CMのスポンサーが、米国に本部を置く「教育における個人の権利のための財団」（FIRE）である。NBAのエネス・カンター・フリーダム選手が出演し「言論の自由が自由な人間を作る」ということを語った。同時に、FIREは同CMをツイッターにも投稿し、独裁者が言論統制で人々を規制しているが、人々は言論の自由を支持してこそ独裁者を阻止できると主張した。カンター氏自身の体験から語られたこの力強いメッセージは、「自由は話す自由から始まる」ことを強調しているという。
CMの中でカンター氏は、「フリーチベット」「フリー台湾」「フリー香港」「フリーウイグル」という英文字がカラープリントされた黒いTシャツを着用していた。
“They revoked my passport.”
“They put my dad in jail.”@EnesFreedom knows the cost of censorship — that’s why he supports free speech.
FREE SPEECH MAKES FREE PEOPLE.
See our new Olympics ad, running in primetime on NBC Wednesday night! pic.twitter.com/moNKGUhlEa
— FIRE (@TheFIREorg) February 8, 2022
米国に帰化したカンター氏は、苗字を「フリーダム」に変えた。 これまで中国共産党政権を繰り返し批判し、香港、チベット、台湾への応援を表明してきた。北京五輪の開幕直前、ボイス・オブ・アメリカ（VOA）とのインタビューで、習近平氏に対し、「心があれば、強制収容所にいた罪のないウイグル人を考えてみよう。もし、あなたの母親、娘、姉妹、妻が強制収容所で拷問されたら、あなたはどうするのか？」と問いかけた。
（翻訳・徳永木里子）