世界最大級のクルーズ船「シンフォニー・オブ・ザ・シーズ」(Darthvadrouw, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons)

 米クルーズ運航大手ロイヤル・カリビアン・グループは20日、傘下の世界最大級のクルーズ船「シンフォニー・オブ・ザ・シーズ」に乗船していた48人から新型コロナウイルス(中共ウイルス、SARS-CoV-2)の陽性反応が出たと発表した。うち47人がワクチンを完全接種していたという。

 ロイター通信によると、「シンフォニー・オブ・ザ・シーズ」には乗員乗客6091人が乗船し、11日に出港した後、18日にフロリダ州マイアミに帰港したという。

 ロイヤル・カリビアン社によると、乗客乗員の95%がワクチン接種を完了し、陽性反応が出た人の98%が2回接種した。感染した48人は無症状、もしくは軽度の症状を発症しており、「全員が速やかに隔離された」と述べた。今回の感染は、世界で急速に拡大している「オミクロン」変異株であるかどうかはまだ確認されていない。

 今回の事件は、オミクロン変異株の感染拡大がクルーズ船業界の回復を頓挫させるではないかという懸念を強めた。しかし、ロイヤル・カリビアン社は同クルーズの今後の旅程において、今回の事件に影響を受けないと表明した。

(翻訳・徳永木里子)