中国当局が発表したデータによると、中国の穀物生産が今年も豊作だったというが、習近平氏は経済工作会議で「穀物はどうなる」と問いかけた。
機関紙である人民日報が12日、「穀物はどうなる」というタイトルの記事を掲載し、習近平氏が「生存の基本問題である食べものを蔑ろにしてはならない」と述べたことに言及した。この問題に対して、香港の経済コラムニスト・廖仕明氏は大紀元時報とのインタビューで、中国共産党政権樹立後の1971年にようやく、中国の穀物生産量が清朝末期の生産量を超えたと述べた。国民の安定を保つために、公式は常に豊作と称しているが、現在は中国当局が世界の穀物を相次いで買い込んでいることで、穀物備蓄を増やすことが急務であることが浮き彫りになった。
今年、中国の主要な穀物生産地が深刻に被災され、生産量が減少したにもかかわらず、中国公式は依然として豊作であると主張している。財政専門家のジェイソン博士は「希望之声」に対し、中国の穀物備蓄量が長年にわたって改ざんされ、現在では深刻な人口減少や一部の穀物生産地の被災などの問題に直面していると述べた。もしデータのように本当に豊作であれば、中国当局は今年の輸入を20%以上増やす必要はないだろうと指摘した。
時事評論家の何旭氏は「希望之声」に対して次ぎのように分析した。習氏は経済工作会議で穀物はどうなるかと質問した後、大量の畑が穀物栽培に使われていないと言ったのは、今後大規模なインフラや住宅建設の代わりに、多くの土地を穀物栽培に回帰すべきことを示唆しているだろう。しかし、たとえ本当にそうだとしても、実際にどのように実行するのか、誰がやるのか、という課題が残る。
(翻訳・徳永木里子)