2024パリ五輪の大会組織委員会は13日、開会式がパリのセーヌ川で行なわれることが決まったと発表した。開会式の日程は、現在2024年7月26日に決定している。
これまで五輪開会式は伝統的にメインスタジアムで開催されてきたが、スタジアム以外で行われるのは初めてである。
大会組織委員会によると、24年7月26日に開催される開会式では、200以上の国・地域の選手団を乗せた160隻以上の船が、パリ中心部のオステルリッツ橋とイエナ橋間を約6キロ航行する。閉会式は、エッフェル塔に臨むトロカデロ広場で行われるという。
大会組織委員会が競技場以外の場所で実施することを決めたのは、開会式を誰もがアクセスして楽しめる祭典にするためだ。このため、セーヌ川の下流側だけにチケットを所持した観客の入場を認め、その他の区域は全面無料で開放する計画だ。また、セーヌ川周辺に80の大型スクリーンを設置し、誰もが開会式を楽しめるようにする予定だ。
大会組織委員会のトニー・エスタンゲ会長はAFP通信とのインタビューで、開会式の構想には「絶対的な誇り」を持っていると断言。「五輪史上初めて、街中のセーヌ川で選手行進を行う」と説明した。「観客が一生に一度の異色な経験ができるはず」と語った。
2024パリ五輪の主催者は「60万人が参加すると予想される開会式は、オリンピック史上最大の式典になる」と推定している。
(翻訳・吉原木子)