サーバー・ストレージ・データベースなどのサービスを提供するアマゾン・ウェブサービス(AWS)のクラウドコンピューティング部門が7日、重大な障害に見舞われ、アメリカ東海岸を中心に数千人のユーザーに影響が及んだ。
Webサービス・通信サービスなどの障害発生状況をリアルタイムに収集するWebサイトDowndetector(ダウンディテクター)によると、7日の米国東部時間正午前の時間帯に、AWSを利用するサイトの障害報告が多数報告された。
アマゾンは原因を特定し、一部回復の兆しが見られるとしているが、解決策はまだ示していない。今回の障害では、ワシントンDCやニューヨーク市を含む米国東海岸の地域に障害発生の報告が集中していた。
アマゾンの障害は今年で3回目となる。6月にもアマゾンのプラットフォーム(アレクサやプライムビデオを含む)で一時的なアクセス停止があり、ショッピファイ(Shopify)、PayPal、CNNなどにも影響を与えた。7月、同社のオンラインショップのサービス停止が2時間近く続き、約4万人のユーザーが影響を受けた。政府、企業、大学などを対象に世界一の利用者を有するAWSの障害は、影響範囲も甚大となるだろう。
(翻訳・吉原木子)