(黒色中国Twitterより)

 中国雲南省昭通市昭陽区では3日、「犬の散歩は深夜に限る」、「子犬にはマスクをつけなければならない」という新しい規定を公表した。

 雲南省昭通市昭陽区の都市管理局は3日、「中心市街地における犬の養育管理の規制に関する通知」を発表した。都市発展の促進と環境維持のために、飼い主は午前0時から午前6時までしか犬を散歩させることができず、しかも犬にマスクを着用させること。それ以外の時間は本通りや裏地などを含む公共区域に入ることができず、飼い主の住居や固定された飼育場所にしかいられないという。

 この制限令は騒然とさせ、多くのネットユーザーは、「夜中に犬を散歩させるのか?冷血で無謀だ」、「夜中に犬を散歩させる飼い主の安全はどうやって保障するの?」、「これは公民権を深刻に侵害している。社会を後退させるものだ」などのコメントを残した。

 地元の城管(城市管理行政执法局、注)は飼い主が犬を散歩させる時間を決めることができるかどうかについて、上海大邦法律事務所の丁金坤(てい・きんこん)弁護士は、城管は法執行者として、法に基づいた行政を行う必要があり、法執行の範囲を拡大・縮小することはできないと考えており、法的根拠を欠く今回の「通知」は無効であるとしている。

 注:城管(Cheng Guan)の正式名称は「城市管理行政执法局」である。城管は中国のすべての都市に点在し、中国の政府機関とも地方機関とも称されている。規約では、環境、衛生、作業の安全性、公害防止、健康、緑化、産業、商業、環境保護、市の事務及び水中での執行と書かれている。

(翻訳・吉原木子)