(ネットより)

 中国では近年、多数の大手スーパーが規模を縮小し、閉店している。ウォルマートに続き、かつて中国で消費者の足が絶えなかったカルフールも相次いで閉店した。

 中国複数のメディアによると、経営不振のため、カルフールは今年に入ってから、次々と閉店している。今年年始の2か月で14の店舗を閉店したという。

 近頃、カルフールの「閉店」に関するニュースはますます多くなってきた。例えば、営業13年目のカルフール長沙韶山南路店は10月30日に正式に閉店した。営業18年目のカルフール杭州延安路南湧金広場店は11月3日に正式に閉店した。また、成都市におけるカルフールの最初の店舗であり、営業22年目のカルフール八宝街店も9月30日に正式に閉店した。

 カルフールは1995年に、北京朝陽区で最初の店舗を開き、2010年までに249店舗を開店し、中国のほとんどの大都市を網羅した。しかし、2011年以降、経営上の問題で中国政府に是正されたほか、店舗数も台湾の大型スーパー大潤發(RTマート・ダールンファー)やウォルマートに抜かれた。また、ネット通販も小売業に打撃を与えた。

 2019年には、カルフールの小売業におけるシェアは5%程度だったが、現在は3%しか残っていない。

 界面新聞の報道によると、小売業が凋落しつつある環境下で、総合スーパーマートはすでに過去の輝かしい時代に戻れない。ライブコマースが横行する今の時代、カルフールにとって、閉店ラッシュは終わりではなく始まりのだという。

(翻訳・吉原木子)