中国共産党創建100周年に合わせて制作されたプロパガンダ映画「長津湖」が11月18日、マレーシアで上演される予定でしたが、マレーシア政府によって上演が禁止されていたことがわかりました。
米国の中国語新聞「大紀元」11月30日付によると、禁止した理由として上演できる映画は国家安全保障に危害を与えてはならないとしています。つまり、中共のプロパガンダ映画「長津湖」が国家にとって危険な存在ということです。マレーシアでは共産主義の宣伝を禁止しており、多くの国民も共産主義を嫌っているようです。
同報道によると、先月30日、映画配給会社がFacebookで、同映画を宣伝したところ、「この映画は共産主義を宣伝している」「歴史を歪曲している」など苦情が当局に多く寄せられました。
1月にも、マレーシアのある中華レストランの壁紙に共産主義の宣伝や毛沢東の肖像が印刷されていたため、通報され、壁紙は警察によって剥がされました。
2年前の2019年、当時の馬中商務理事会の最高責任者・丘光耀氏が編集した漫画『互利共贏的一帯一路 』(互恵的な一帯一路)がマレーシアの学校にあり、「共産主義を助長するような内容だ」と国民から強い批判がありました。同漫画は後に政府により禁書に指定されました。
マレーシア政府は国内で共産主義を法で抑制している一方で、中国のTPPへの加盟申請については「メンバーに迎えることを楽しみにしている」との支持を示すなど、貿易拡大を期待しているようです。マレーシアにとって、中国は輸出・輸入ともに最大の相手国です。
(新時代Newsより転載)