外国人記者は警察官に対し、「あなたたちは報道機関を撃っている。記者を撃っている(“You shoot the press. You shoot the journalist”)」と叫んだ。(YouTube / Screenshot)

 6月12日午後、香港の警察官が外国人記者に対し催涙弾を発射する事件が発生した。当時、香港警察は政府の建物の南側でデモ隊に向けて催涙弾を発射し、数人の市民が負傷した。付近で取材していた記者は報道機関であるにも関わらず、催涙弾を撃ち込まれた。

 高架橋上にいた外国人記者は警察官に対し、「あなたたちは報道機関を撃っている。記者を撃っている(“You shoot the press. You shoot the journalist”)」と叫んだ。しかし警察官はこの言葉を意に介さず、高架橋にいた外国人記者に対してその場を離れるよう伝えた。

 その外国人記者は三回「No」と言い、その場にとどまった。すると警察官は彼に銃を向け、射撃する姿勢を取った。銃を向けられた記者は怒り、「撃ってみろ、撃ってみろ(“Do it!”、“Do it!”)」と言った。隣にいたもう一人のカメラマンは「ここは香港です。中国ではありません。まだ中国になっていません(“It’s still Hong Kong, not China, not yet”)」と言った。

 幸いなことに、記者と警察官の間で大きな衝突は起こらなかった。香港市民の指摘によると、香港で鎮圧に当たっている警察官の中には中国本土から派遣されたものもいるという。

香港警察官が記者に対し催涙弾を発射:

警察が催涙弾・ゴム弾発射:

香港警察の制服を着ているが 中身は一体誰?

(翻訳・黎宜明)