中国教育部は、2022年に大学・短大卒業者が1,076万人になると予想し、「雇用状況は複雑で厳しい」としている。また、今年の年次国家公務員試験の志願者数も初めて過去最高を記録し、1つの職位を68人で争うことになった。
中国複数のメディアによると、中国の大学・カレッジの卒業者数は今年909万人となり、初めて900万人を突破する一方、2022年には1,076万人となり、2021年に比べて167万人の純増となるという。全国の大卒者数が1,000万人を超えるのは初めてのことで、近年では最大の増加率となった。卒業生は空前の就職圧力に直面することが予想される。
中国教育部は11月23日、公式サイトで「2022年度一般大学卒業生の就職・起業をしっかり行うに関する通知」を発表し、一般大学の2022年卒業生の規模と増加率が過去最高であること、雇用状況が複雑で厳しいことを明確に指摘した。
今年の状況を例にすると、2022年度中国国家公務員試験の筆記試験が11月28日から始まり、合格者数は212万3000人に達し、初めて200万人の大台を突破し、記録を更新した。
今年の公務員試験の募集は計75部門、23直属機関が参加し、計3万1200人を採用する予定。しかし、合格者数と採用計画数の比率は約68対1で、1つの職位を68人で争ったことになる。
(翻訳・吉原木子)