林芳正外相は21日、中国の王毅国務委員兼外相との18日の電話会談で訪中の招待があったが、具体的な日程はまだ決まっていないと述べた。日中両政府は電話協議後、招待については発表していなかった。
林氏は21日、フジテレビの番組で18日に中国の王氏と初めて電話会談を行ったことを明らかにし、特に台湾海峡の平和と安定の重要性を強調した。また、通話中に王毅氏から中国訪問の招待を受けたが、日程については「現段階で何も決まっておらず、具体的な調整が始まったわけではない」と述べた。
現在、世界中のメディアが注目している中国女子テニス界のスター選手である彭帥(ほうすい)氏の安否について、林氏は、日本も同様に注視しているが、具体的な対応策の検討をしていないと述べた。
林氏への訪中招待について、台湾の淡江(たんこう)大学日本政治経済研究所の蔡錫勳(しゃくくん)所長は、「希望之声」とのインタビューで、外相としては外務に専念すべきで、そうでなければ「内相」になってしまうと述べた。また、岸田首相は近い将来、訪米計画をしており、外相である林氏が中国を訪問するのは当然のことであり、これは外交的バランスでもあり、過度に解釈する必要はないと、蔡氏が指摘した。
(翻訳・徳永木里子)