11月2日、中国の張高麗元副首相(75)に性的関係を強要され不倫関係になったと告発した中国女子テニスの彭帥氏(35)は現在、連絡が取れない状態で、人々の関心を集めています。
そのなか、中国国営テレビ局の国際向けメディア「中国環球電視網(CGTN)」は米東部時間17日午後1時頃、ツイッターの公式アカウントで、彭帥氏が女子テニス協会(WTA)に出したメールを公表し、性的関係を強要されたことや行方不明であることを否定したと報じました。しかし、WTAはこのメールについて「ねつ造」を疑う声明を発表しました。
CGTNの報道に添付されたメールでは、彭氏は「WTAの公式サイトで発表された最近のニュースについて、その内容は私自身が確認・検証したものではなく、私の同意なしに発表されたものです。性的暴行の疑惑を含め、そのニュースは真実ではありません。私は行方不明ではありませんし、安全です。家で休んでいるだけで、すべて問題ありません」と語り、性的関係を強要されたことも否定しました。
また「WTAが私に関するニュースをこれ以上発表する場合は、私に確認し、私の同意を得た上で発表してください。プロのテニスプレーヤーとして、皆さんの配慮に感謝しています」なども述べました。
これを受け、同日、WTAのスティーブ・サイモン最高経営責任者(CEO)兼会長は、公式HP上で声明を発表し、「中国国営メディアが本日発表した彭に関する声明は、彼女の安全と所在に関する私の懸念を高めるものだ。彭が、私たちが受け取ったメールを実際に書いたとはとても思えない」とメールの信ぴょう性に疑問を示しました。
また「彭は中国政府の元高官に対する性的暴行の疑惑について、信じられないほどの勇気を持って伝えた。WTAをはじめとする世界の人々は、彼女が安全であるという独立した検証可能な証拠を必要としている。私は何度も何度も彼女に連絡を取ろうとしたが、無駄だった」と、安全である証拠を示すよう訴えました。
国外のネットユーザーもCGTNがメールを捏造した可能性があると指摘しました。一番の疑問点は、メールの中にカーソルと思われる箇所があり、送信済みのメールならばないはずです。あるユーザーが検証したところ、Wordで文章を作成した後、スクリーンショットし、それをメールとして添付するならば、それを残すことができるそうです。
(新時代Newsより転載)