北京は18日、深刻なスモッグ(PM2.5)に見舞われ、レベル5の重度汚染に達した。しかし、公式は「深刻なスモッグ」の発生と発表せず、代わりに「濃い霧」が発生していると述べた。同時に、北京では気温が急激に下がり、多くの人が咳き込んでいた。北京の人々は、新型コロナウイルス(中共ウイルス、SARS-CoV-2)が再び発生したのではないかとパニックっていた。
公式メディアの報道によると、17日0時から、スモッグと重度大気汚染のオレンジ色警告(注)が発令され、汚染状況が継続しているという。北京市環境保護監視センターの予測では、18日は汚染が最も深刻な日で、日中の空気質指数(大気環境指数)は220〜240で、レベル5の重度汚染に達しているとしている。
しかし、ウェイボー(微博、Weibo)の公式アカウント「中国天気」が「北京の霧」という表現を使った。このニュースはウェイボーのホット検索にのぼった。同ニュースによると、18日朝、北京の多くの地区にオレンジ色の濃い霧警報が発令され、都市部や東部では視界が1km以下で、通州区や大興区の一部では100m以下となっているという。
北京のネットユーザーは、スモッグはスモッグで、濃い「霧」と言い換えればスモッグが発生しなくなるのかと述べた。
公式は、「北京の気温が下がった結果、咳や普通ではない風邪が報告されている」というニュースを投稿し、すぐにウェイボーのトップランキングにのぼった。同ニュースは、寒くなると咳や痰、喘息に悩まされる人が多くなるが、専門家は単なる風邪ではなく、肺の問題として扱うべきだと警告していると書かれていた。
多くの北京のネットユーザーは、不安を感じた。
「今年は、周りに咳が出る人が異常に多い気がする。息子の幼稚園ではほぼ全員の子供が咳をしているのですが、それが何と関係しているのかわからない。普通のインフルエンザに変異したウイルスがあって、PCR検査ではまだ検出できないのでは」
「2週間前から咳が止まらず、我慢できないような咳だ。人が多いところでは我慢しなければならず、薬もきちんと飲んでいるのだが、なかなか良くならない。今日、このニュースを見てから、急に症状が重くなったような気がする」
注:中国の警戒信号のレベルは、一般的に気象災害がもたらす危害の程度、緊急度、展開状況に応じて、Ⅳ(一般)、Ⅲ(軽度)、Ⅱ(重度)、Ⅰ(特に重度)の4段階に分けられ、青、黄、オレンジ、赤の順に表示される。
(翻訳・藍彧)