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 47人のエコノミストの予測を基にした米ブルームバーグ通信の調査結果によると、今年第4四半期の消費者物価指数(CPI)の前年同期比平均値が1ヶ月前の5.5%から5.8%に上昇する。来年のCPIは四半期ごと上昇し、世界の石油・ガス価格は新たな上昇局面に入るという。  

 米労働省が10日に発表した最新のデータによると、米国の今年10月のインフレ率は前年同期より6.2%高く、約30年間で最高の価格上昇率となった。このうち、米国全体のエネルギー価格は前年同期比30%上昇し、燃料価格は59%上昇した。食品価格も5.3%値上がりし、肉、魚、卵などは昨年同期比11.9%に上昇した。  

 オランダの銀行大手INGグループの首席エコノミストであるJames Knightley(音訳;ジェームズ・ナイトリー)氏は、企業の雇用コストの上昇が激しく、インフレの持続状況が予想より深刻になっていると指摘した。  

 また、ロシア国営石油最大手であるロスネフチのイーゴリ・セーチン会長は、世界的に石油と天然ガスに対する強い需要があるが、供給不足のため、石油・ガスの価格は新たな上昇局面に入ると述べた。

(翻訳・吉原木子)