(看中国/Vision Times Japan)

 秋の柿は美味しく、秋の果物として多くの人に親しまれています。しかし、スーパーで売られている柿は硬い果肉のものが多く、すぐには食べられません。そのままにしておくと、数日から1週間ほどで少しずつ柔らかくなっていきますが、一緒に買った柿はほぼ同時に食べごろになるため、傷んでしまわないうちに早めに全部食べ切ってしまう必要があります。

 理想としては1日に1~2個の柿を食べることが良いそうです。では、買ってきた柿を必要に応じて柔らかくするにはどうしたらいいのでしょうか。

 実は簡単で、植物ホルモンを使って柿を熟すことができます。植物学者は何年も前に、リンゴなどの果物の中にはエチレンガスという植物ホルモンを大量に放出できるものがあることを発見しました。ですから、天然の植物ホルモンの生産工場であるリンゴを使って柿を熟すのは、シンプルで簡単な方法です。

 柿を追熟させるには、リンゴを柿と一緒に置いておく、あるいはそれをビニール袋に入れて密封し、数日間放置すると、柿が徐々に柔らかくなり、やがて熟した状態になります。熟す時間は柿によって異なりますが、一般的に柿は2日後に軟化し、その後は軟化が加速します。好みに応じて、柿を取り出して好きなタイミングで食べることができます。一度に1~2個だけ入れて、2日間隔で新しい柿を入れるようにすれば、毎日おいしい柿が食べられるようになります。

(看中国/Vision Times Japan)

 また、この方法はキウイの追熟にも利用できます。キウイをリンゴと一緒に置いておくと、3~4日くらいで柔らかくなり、酸味から甘味に変わります。

(看中国/Vision Times Japan)

(文・王勇 理学博士、農学博士/翻訳・玉竹)