(ツイッター動画のスクリーンショット)

 中国大連市はこのほど、新規感染者100人が確認された。当局は感染状況が深刻な荘河(しょうが)市の40万世帯に対して、玄関ドアを閉鎖するなどの予防措置を実施している。

 大連医科大学付属第二病院は、「大連市における感染の予防と制御の状況は非常に危急的である」とし、2020年7月22日と12月15日に発生した感染状況よりも深刻であり、より感染力の強いデルタ変異株によるものだと公告した。

 大連市当局は、大連市で発生した今回の感染状況の特徴は、職場、家庭、学校でのクラスターが集積しており、ウイルスの負荷量が高く、伝播速度が速く、感染力が強いと公告した。

 情報に詳しいネットユーザーは、大連市荘河市の40万世帯がドアに封印を貼られ、14日間も外出が禁止されていると明かした。市民は、ドアが封印されてから、子供たちがドアを開けないように中から鍵をかけるのが一番だと言われた。以前、ドアを開けることが生活の一部だったが、今は犯罪になってしまった。つまり、家を離れることは法律違反となる。封印シールを破れば、費用が自己負担で集中隔離される。

 ネットユーザーはまた、自宅隔離された者が無断で外出した場合、マンション全員が自宅隔離となる。互いに監視するよう求められていると明かした。

 扉や家を封鎖するという極端な対策のもと、耐え切れずに逃げ出そうとする住民もいた。ネットユーザーが投稿した動画には、荘河市の張屯団地で、ドアが閉鎖され、外出しようとした老婦人がシーツを使って、窓から降りようとしたところ、転落してしまった様子が映っている。

(翻訳・吉原木子)