米プロバスケットボール協会(NBA)のボストン・セルティックスチームに所属するエネス・カンター選手がこのほど、中国の人権問題に対して発言し、中国共産党(以下、中共)の指導者である習近平氏を残忍な独裁者と糾弾している。カンター氏は、米国東部時間10日正午に再び台湾を支持するメッセージを投稿し、「台湾は民主的で自由な国であり、邪悪な中共に決して屈服しない」と強調した。
カンター氏は、台湾の地図、中華民国の国旗、そしてツイッターのハッシュタグ「民主」、「自由」、「台湾人は台湾に属する」、「台湾と共にいる(#StandWithTaiwan)」と書いたスニーカーの写真を多数添付して投稿した。台湾は民主的で自由な国であり、邪悪な中共に決して屈服しないと重ねて述べ、「台湾の将来は台湾の人々が決めるべきだ。台湾は中国の一部ではないし、今後もそうなることはない!」とツイートした。
同氏は10月21日からツイッターに投稿し続けている。最初はチベットを応援し、「拝啓、残忍な独裁者・習近平と中国政府へ、チベットはチベット人のものだ!」という動画を発表した。中共のウイグル人などのイスラム系少数民族に対する人権記録を非難しただけでなく、香港と台湾のために発言するハッシュタグをツイートし、「台湾と共にいる」と表明した。
先月のカンター選手の最初のツイートを受け、中国の「テンセントスポーツ(騰訊体育)」はボストン・セルティックスチームの試合放送を中止した。
米国務省は、中国におけるゼルティックスチームへのボイコットに懸念を抱いている。同省報道官は「米国は、選手のチベットに関する発言をめぐり、中国がNBAに対して行った措置を深く憂慮している」「私たちは表現の自由を重視し、その権利を行使する人を応援する」という声明を発表した。
(翻訳・徳永木里子)