米上下両院の議員団が米軍機で現地時間9日夜、台北を訪問した。中国側は戦闘準備をちらつかせ強く反発。米議会では米国の台湾関与の強化を求める声が超党派で高まっており、蔡英文政権との間で台湾の国際社会への参加促進や対中抑止策について意見交換するとみられる。
これに対し、中国共産党の習近平(シー・ジンピン)指導部は反発を強めている。中国外務省の汪文斌副報道局長は10日の記者会見で「米国はいかなる形でも公の立場にある人間の往来を直ちにやめ、台湾独立を企てる分裂勢力に誤った信号を送らないように要求する」と話した。筋金入りの台湾独立活動家に一生の刑事責任を負わせると脅した。
中華民国の民進党立法委員である王定宇氏は、以下のように述べた。
「中国共産党の脅迫は果たして効果があるのか。まずは、世界中で他人の主権や独立、思想の自由を脅かすような脅しは誰にも相手にされない。このような脅迫はせいぜい、ならず者大国が台湾に対する威嚇の言葉でしかない。逆に、台湾人に注意を呼び掛けたいのは、中華民国を主張しても、中国(中国共産党)にでっち上げの罪で訴えられる可能性があるということだ。
そして、国際的な友人について、台湾を自由で民主的な国だと思っている国際的な友人たちが、同じリスクに直面する可能性がある。中国の人気が十分に悪くなり、外資が早いスピードで中国から撤退するだろう。習近平政権のように台湾を脅かすやり方は、実は台湾を傷つけることができず、むしろ自己損失の方がひどいだろう」
(翻訳・徳永木里子)