セキュリティ研究者がこのほど、Meta傘下のFacebook、Instagram、WhatsAppなどのソーシャルメディアが、iPhoneのユーザーが知らないうちに、携帯電話のバイブレーションメッセージを読み取り、周囲の見知らぬ人と参照・分析することができることを明らかにした。
「フォーブス」の報道によると、セキュリティ研究者のバクリー氏(Talal Haj Bakry)とミスク氏(Tommy Mysk)はこのほど、Facebookのアプリケーションは、iPhoneユーザーが携帯電話を使用している間の「加速度計(加速度センサー)」を読み取り、一日のうちに特定の時間帯や場所、活動における行動を追跡することができ、さらに周囲の人々とのマッチングも可能だと指摘した。
Facebookは、あなたが自分の「位置情報」を読み取ることに同意しなくても、加速度センサーの振動モードを読み取ることで、他のユーザーのモードと比較して、あなたの正確な位置を割り出すことができるとミスク氏が指摘した。
例えば、あなたがバスに乗っていて、隣の乗客が自分の位置情報を誰かと共有している場合、Facebookはあなたと同じ振動周波数を通して、あなたもその場所にいることを推測できる。
研究員はまた、ユーザーはアプリケーションが読み取られているという通知を受け取ることはないと指摘した。一部の権限をオフにしたつもりでも、知らない間に多くのデータが読み取られており、それを止めるにはアンインストールする以外に方法がない。この問題は、Facebookだけでなく、Meta傘下のInstagramやWhatsAppにも存在する。
幸いなことに、アップルは今年、すでにFacebookとGoogleのデータ乱用に対抗するため、アップルのiOS15のアップデートで、電子メールのトラッキング、インターネットの匿名性、プライバシー管理などの対策を講じた。
(翻訳・藍彧)