このごろ、中華民国の国立大学である清華大学が、中国共産党(以下、中共)の公式組織に浸透されたという情報が流れており、中華民国国防部と教育部はこれに対応した。
自由時報の報道によると、中共の公式背景を持つ「清華海峡研究院」が違法に清華大学に「清華海峡研究院新竹弁公室」を設立し、中華民国で人材募集、投資などの業務を展開している。現在、同弁公室は台湾政府によって、業務停止と撤退を求められたという。
中華民国国家安全局の陳進広(ちん・しんこう)副局長は8日、立法院での答弁で、このことは事実であると認め、安全局と情報機関が掌握した情報を関係機関に提出したと明らかにした。
同弁公室が中共の組織に属するのかという質問に対して、中国では全ての組織は党の管理下にあるため、いわゆる民間組織は中国にないと、陳副局長が答えた。
中華民国教育部は8日、同案件は両岸人民関係条例に違反したとして、清華大学に当弁公室の使用を直ちに停止するよう求めた。また、規定に違反した者に、新台湾ドル50万元以下の罰金を科すと発表した。
(翻訳・吉原木子)